VOL.4 役職者に必要なスキル
この春、新任役職者として辞令を受けた方は、仕事を遂行していたこれまでとは違い、人を動かす立場になり、既に戸惑う事象も起こっているのではないでしょうか。
例えば「なぜ言った通りにやってくれないのか」「え?なぜそうなるの」と相手の不可解な行動が見受けられ、頭を悩ますことも増える一方…それでも、役職者としての役割は全うしなければなりません。
ただ、役職者だからといえども完全無欠ではないですよね。時には、情報の理解や業務の指示に間違いが生じることもあります。
この時に必要なことは「こうしなければならない」「こうあるべき」「自分は間違ってはならない」と過度な完璧主義に陥らないこと、そして「自分が間違ったことを認めると相手に負ける」と思わないことです。
思い通りにいかないことも多くなりますが、優秀な相手を目の前にすると能力の差から嫉妬する場合もあり、競り合いに夢中で、手柄を横取りする役職者もいます。
自分の間違いに気づいたり、人から指摘されたりしたら、勝ち負けではなく、潔く間違いを認めることが大切です。間違いを認めない役職者に対しては「プライドが高く、心の狭い人」と見られ次第に進んで関わろうとする人は少なくなり、チームの連帯感は薄れ、役職者の役割である目的達成に対する大きな阻害要因となってしまいます。
間違いに気づき、潔くそれを認める役職者は、周りの目からも爽やかに映り、その後の仕事やコミュニケーションも円滑になるでしょう。
新任だからこそ、背伸びせず、ありのままの姿で信頼関係を築きましょう。