"ヒト"を活かす秘訣~今いる社員で最大の成果を出す~

VOL.9 全ての人に身に付けて欲しいスキル

目の前に水が半分残っているコップがあります。

さて、あなたはどのように思いますか?「もう半分しかない」と思いますか?「まだ半分もある」と思いますか?

人と接している時、感じることはありませんか?なぜ、そんなに悲観的?なぜ、そんなに楽観的?と。同じ出来事でも人によって受け取り方が異なり”どのように受け取るか”で感情や結果が大きく変わります。

アメリカの臨床心理士アルバート・エリスが「人間の感情や結果(C:Consequence)は、それに先行する出来事(A:Activating Event)によって引き起こされるのではなく、その出来事をどう受け止めるかという受け取り方・思い込み(B:Belief)によって生じる」と考え、キャリア理論として「ABC理論」を考案しています。

理論の話になると眉間にしわが寄りそうですが(笑)、経営の神様松下幸之助氏の「恵まれた生活も結構だし、恵まれない暮らしも結構、何事も結構という気持が大切だと思います」の名言にもあるように「心の持ち方」の大切さを教えていると私は解釈しています。

悩みの原因は「出来事」そのものにあるのではなく、その人の「受け取り方・思い込み」にあるという理論として提唱されているので、図式にすると下記になります。

例えば「A:失敗」が出来事として起こった時…「B:自分には欠陥がある」というBeliefの場合「C:自分はダメな人間」という感情や結果になりますが、

「B:これはチャンス」というBeliefの場合「C:自分は成長出来る人間」という感情や結果になります。

Belief ①は非現実的な「イラショナルビリーフ」、Belief ②は現実的な「ラショナルビリーフ」と言い、起きる出来事に左右されるのではなく、受け取り方次第でプラスに考えることが出来るんですよね。

ビジネスや日常において、マイナス面に目が行くことは多々あると思いますが、ABC理論に基づいて明るい局面を考えてみてはいかがでしょうか。

株式会社キャリアトラスティング

代表取締役