"ヒト"を活かす秘訣~今いる社員で最大の成果を出す~

VOL.5 役職者に必要なスキル(2)

ある企業の役職者研修では研修開始時「あなたは自分の部下を一生面倒見ることを誓えますか?」と、受講者に対して問いかけます。

さて、あなたは直ぐ挙手出来ますか?…それとも挙手出来かねますか?

また、あなたは相手のキャリアを支援出来る役職者でしょうか?

キャリアという言葉は、仕事に限定されるものではなく広い意味を持っています。

ラテン語の”カラリア”が語源で「馬車の轍=車道」という意味を持ち、そこから人が歩む道、すなわち”生き方”を表す言葉に発展しました。

こうなりたいというキャリアプランを明確にし、そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うなど、自らが望むキャリアの道筋を実現していくための有力な手段の一つとして「キャリアコンサルティング」があります。

キャリアコンサルティングとは「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます(職業能力開発促進法第2条第5項)。」

組織内では、必ずしも希望が叶うわけではありませんが、キャリアコンサルティングを通じて、適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から適性に合った仕事を主体的に選択出来るようになることが期待出来ます。

そして、自己実現のために潜在的なキャリアのニーズに気づき、仕事や能力開発の機会などを通して視野を広げ、人生を総合的(勉学、趣味、健康、恋愛、環境等)に捉え、どのような生き方をしたいか、何を成し遂げたいか、”人生の目的”を考えていくことが大切です。

相手のキャリアを支援することは、あなた自身のキャリアを創ることにもなります。

株式会社キャリアトラスティング

代表取締役