"ヒト"を活かす秘訣~今いる社員で最大の成果を出す~

VOL.10 快適な職場づくり

現在、働き方改革による長時間労働の是正や非正規雇用の処遇改善、そして、様々な法が施行される中、認定を取得する企業が多くなっていることは皆さまもご存じの通りです。

認定の主だった例は「くるみん認定(次世代育成支援対策法第13条に基づく)」・「えるぼし認定(女性活躍推進法第9条に規定する)」で、平成28年12月末時点で取得した企業数は、それぞれ2,634社・215社。

月日の経過と共に着実に取り組みが進んでいると言えます。ここで改めて、働き方改革の基本的考え方を見てみましょう。

「働き方改革実行計画(案)」では”日本経済再生に向けて、最大のチヤレンジは働き方改革である。「働き方」は「暮らし方」そのものであり、働き方改革は、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本の働くということに対する考え方そのものに手を付けていく改革である。”と内閣府が平成29年3月28日に示しています。

しかしながら、前出の是正や処遇改善、認定取得だけでは、働く方一人ひとりが、より良い将来の展望を持ち得るようにすることには至らないと私は考えております。

今回、働く環境、特に「快適職場の形成のための措置(快適職場づくり)」について、お話したいと思います。平成4年7月に労働省告示された「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」の、快適な職場環境の形成の目標を図るために事業主が講ずべき措置の内容(一部抜粋)に「労働者の心身の疲労回復を図るための施設・設備の設置・整備」があります。空気・温熱・視・音環境・作業空間などの改善、身体の一部に大きな負担のかかる/相当の筋力を要する/高温・多湿・騒音/機械設備の識別作業などの改善、休憩室・シャワー室・洗身室・相談室・運動施設・緑地などの設置・整備、洗面所・更衣室・食堂・談話室などの措置が該当します。

一日の大半を過ごす職場だからこそ快適な職場づくりは、働く方々のストレスの軽減にも繋がりますので、生産性を高める一つの方法であると考えます。全てを揃えることは厳しいかもしれませんが、社員の皆さまが気になるココというところから優先的に取りかかっても良いと思いますし、一気にやらずとも白いものはより白く、伝統あるものはもともとの輝きを取り戻せるように毎日少しずつ磨きをかけることから始めても良いと思います。

また、新年を迎えましたので、不潔感や疲労感を感じるようなものは思い切って断捨離しても良いかもしれませんね。

株式会社キャリアトラスティング

代表取締役