VOL.11 全ての人に身に付けて欲しいスキル(2)
4年に一度のスポーツの祭典、オリンピック冬季競技大会が平昌で2月9日~2月25日に開催、3月9日~3月18日にはパラリンピック冬季競技大会が開催されます。
選ばれし選手達が金メダル獲得を目指し、オリンピック前哨戦と言われる大会の記録を更新したり、限界を超える練習の毎日を過ごしている姿がクローズアップされていますね。
毎回感動が生まれるのも何分というわずかな時間に勝負をかけているからこそだと思います。
一方で、オリンピックイヤーには経済が大きく動きますが、アフターオリンピックの景気反動を危惧する向きもあります。
閑話休題、今日は経済の話ではなく「確固たる決意や強い意志のある人」と表現される”ピープル・オブ・ディタミネーション(People of Determination)”について、お伝えしたいと思います。
私は現在東京で、あるプロジェクトに加わっています。その中には、突然の病で車椅子が必要となった方や耳が聞こえない方がいらっしゃいます。
それぞれの自己紹介の時に事情が明らかになるのですが、その時の私は「お気の毒に…」と思ったことを覚えています。
でもそれは後に恥ずべきことだと反省しました。そのお二方も自らの境遇をすぐに受け容れることは出来ず、何故、自分がこのような状況になるのかと悲観的になったとおっしゃっていました。
「何らかの原因によって日常生活または社会生活に影響の出るような制限を受けている人物のこと」と「障害者」は定義されていますが、一緒に活動をしていると全くそのようなことを感じさせず、いつも笑顔で相手への気遣いが素晴らしい素敵な方々です。
様々な分野で確固たる決意や強い意志で不可能だと思われたことも可能とし、困難なことに直面しても諦めずに立ち向かい目標を達成することができることを証明した方々を”ピープル・オブ・ディタミネーション”として昨年4月アラブ首長国連邦のムハンマド首相兼副大統領が「障害者」という呼び方を改めると発表したことから公的文書の表記が書き換えられたと言われています。
私は、この方々との出逢いにより学びが非常に多い時間を過ごしています。もし、今、挫折が目前だとしても、可能性が1%でもあるなら諦めず挑戦してみませんか?